2026.6.18

日々の着物日記

着物で自分を取り戻す

着物を日常に着るようになって
暮らしが少し変わりました。

そのひとつが、「季節を味わう」ようになったこと。

紫陽花寺へ

我が家から車で15分ほどのところに
「紫陽花寺」と呼ばれるお寺があります。

お寺の境内や参道だけでなく、駐車場や裏手の方にも紫陽花が一面に咲き
その向こうには油谷湾も眺められる。

贅沢な景色が広がるお寺です。

そのお寺の存在は知っていたけれど、
なかなか、紫陽花を見に行く時間を取れないまま
家事や育児に追われて時間が過ぎていました。

初めて訪れたのは、着物を着られるようになってから2回目の6月。

お寺を知ってから、7年が経っていました。

私を動かしたのは、浴衣

近いのに。紫陽花寺が気になってたのに。行きたいと思ってたのに。腰が重かった私。

そんな私を動かしたのは
「浴衣で出かける口実を作りたいなぁ。」というなんとも自分勝手な理由。

でも、立派なきっかけ。

そのおかげで、紫陽花をじっくりゆっくりと見て回り、その美しさや、初めて見る品種への驚き、手入れしてくださる方への感謝などを、居合わせた方と語り合うことができました。

たぶん・・・「浴衣を着て行きたいな♬」という思いがなかったら、出かけることのないまま、写真で満足していました。

もしかしたら、写真すら見ることなく、過ぎていったかもしれません。

浴衣が動かした一歩は、とても大きな一歩でした。

私にとっての「季節を味わう」

家に居ても、季節を味わうことはできます。

実際に見たり触れたり香りに満たされたりしなくても
写真や映像でも、美しいものは美しい。

でも私には、本物を見て触れて感じて味わうことが必要だったんだなぁと
過去の自分を振り返ってみて しみじみ思うのです。

子育ては、いろいろなものが、すり減りますので・・・
一番すり減るのが「自分」というもののような気がします。

「子どものため」「家のため」「○○のため」・・・・

私にとって 五感で季節を味わうのは、
パワーチャージというよりも、
「自分にもどる」ような感じ。
かもしれないな。

いや、
「自分を取り戻す」かも?

自分を取り戻す時間

今の季節にしか味わえないものー花や木々や海の色。

それらを暮らしの中で、五感で味わえる時間を持てたことが、心から幸せです。

その時間と、そのための行動力をくれたのは、浴衣や着物。

今年の紫陽花もとても綺麗でかわいくて
その向こうに見える油谷湾も気持ちよさそうで
心と身体ぜーんぶで、今の季節を味わうことができました。

あの日、「浴衣を着て行きたい。」と思わなければ、
この景色にも、この気持ちにも出会えなかったかもしれません。

私にとって着物は、
季節とつながるもの。

そして、自分を取り戻すための大切な入口なのだと思います。

紫陽花の季節に浴衣で出かけた写真